有機栽培の野菜っておいしいの?

はいどうも。火曜日の吉田です。

 

僕は今有機農家で研修しておりまして

毎日もりもり野菜を食べているのですが

ふと思ったんですよ。

 

「有機じゃない野菜も美味しいよね?」

 

実際問題として、生育条件が違いすぎてるから

単純に味として比較できないことが一番ですよね。

栽培方法以外の土壌やら鮮度やら天候やらを統一して

味を純粋に比較するなんてまず不可能でしょうし。

 

米で考えてみても

魚沼産コシヒカリは確かにおいしいけど

熊本県産のコシヒカリもおいしいし

ひとめぼれとかミルキークイーンとかもちゃんとおいしい。

比べてみたら味が違うのは分かるけど

新米はどれもちゃんとおいしい。

 

そんなことを考えると

本当は有機栽培の優位性ってのはすごく危うい立場なんじゃないでしょうか?

 

味に関わってくる要素を影響が大きい順に並べてみると

1、品種

2、鮮度

3、旬

4、見た目

5、栽培方法

という印象です。

つまり栽培方法をいくら工夫した所で

旬に栽培された美味しい品種の穫りたてには敵わない

って思うんですよねえ。

 

以上より、地産地消最強説が導かれました。

 

しかしイメージによる味への影響ってのはとっても大きくて

なんとなくいいイメージの有機栽培はおいしそうだし

工場みたいな所でつくられたトマトよりも

いかにも農家ってじいさんが露地で作ったトマトの方が

やっぱりおいしそうに感じてしまいます。

 

ということは

僕らは物体としての野菜を食べてるわけじゃなくて

イメージとしての野菜を食べてるってことになりません?

 

これをもっと追求すれば

それっぽい食感と見た目の食い物に栄養剤を混ぜたものを食べるだけで

十分満足できるようになりそうですよね。

 

 

気付ば遠くにきちゃいましたね。。。

 

なんだかよくわからない方向に行っちゃったのは

野崎まどの新作SF『know』を読んだせいだと思います。

この作品はすごくおもしろいからオススメです。

実はただこれが伝えたかったんです。